LAST EDEN‐楽園のこども‐

だが、あの頃からあまりにも変わりすぎている。


自分が知っている涼は、ふわりとしたスカートをはき、さらさらのロングの髪をリボンで結わえて、愛らしい笑みを口元にたたえている可憐な少女だったはずだ。


ところが、今目の前にいる涼の姿は、まるで非行少女のような鋭い眼差しを瞳に宿している。


それでも頼知は、親しみをこめた口調で涼に語りかけた。


「何年ぶりだ? 卒業してからだから……2年ちょっとか」


しかし、涼は言葉を忘れたように押し黙ったまま何も言わない。


(なんで無言なんだ?)


頼知は一瞬首を傾げる。


(緊張? いや、それも違うな)


頼知は、空気を変えられる話題を探す。


そのとき頼知は、涼がペットショップのロゴ入りの買い物袋を見つけた。