過去の私も、現在の私も─── 雛とは遠すぎる距離を持つ。 私と同じ罪を背負う彼も、きっと、思っている。 「私達は、綺麗じゃないよ・・・」 夕日に手を伸ばして、アスファルトに映る影を見つめた。 ワタシという歪な影は、私であって、私ではないものだから。