七海の男嫌いは案外尋常じゃない、 ということを知っている人間は案外極稀である。 顔が、本当に真っ青だ。 「雛、七海・・・入るぞ」 事務室に、私と七海はいた。 だって、ふらふらな七海を、見てられなかったんだもん。 「陸・・・どうかした?」 「や・・・体調が気になって」 対する七海は、陸にも怯えていた。