”私、男って存在が嫌いなのよ。恐怖症とかじゃなくて、嫌悪の対象なの。例外は今のところ一人”




と、5月ごろに、七海が言っていたのを思い出した。




「雛は私から離れないようにしなさいよ」



「はーい」



「・・・こういうところで痴漢が起きたりするんだからね」



「七海お母さんみたい」



「私は雛みたいな子を生みたいけどねぇ」



「そもそも結婚しないって言ってたじゃん」



「妄想妊娠」



「おいおい」