願うなら、今。



その声で、


その笑顔で、



そう、言ってほしい。




雛の”だいじょうぶ”が、ほしい。




ゆっくりとした手つきでいいから、



昔、泣いてしまった俺を慰めるのと同じ要領でいいから、



あの、あったかくて、何よりも安心する手で、




触れて・・・ほしい。




「ひ、な・・・」




ジンズ越し、太ももの上に雫が2,3滴落ちていることに気が付いた。