何度の夜を越えたって、


何度の朝を迎えたって、



幾万と、幾億との苦しみが




小さな少女の首を締め付けている。






泣きながら手を伸ばす少女に、



ただただ、救いたいという思いが込み上げて。






やっとその手をとって、



少女が泣きながらでも、笑っているのを見た瞬間、



俺はやっと、理解できる。




少女が何を求めるのか、


俺は何を与えれるのか、




苦しみは何を意味するのか。