変わらないままでよかった。 幼馴染で終われたらソレでよかった。 そう思っていたはずだった。 けれど雛は俺に心を伝えた。 俺には出来ないことを、した。 繋いでいたはずの手、 少しふわふわとしつつもさらさらとした髪、 僅かに汗ばんだ肌、 俺を見る綺麗な目、 向日葵より生き生きとした笑顔。 あの日、俺が雛のその掌に自らのものを重ねれば、 手に入ったもの。 きっともう、届かない。