(・・・あれ、特徴が全部コンプレックスになってるよ)


そんな感じで、高校で出来た友達へのプロフ帳を書いていた私、一之瀬雛。


特徴の欄に書き込んだのは、紛れも無く私のコンプレックスだった。



もし、サンタクロースがいるのなら、お願いしたい。


”もう少し大人っぽくしてください”ってね。


もう少し大人っぽくなれば、きっと───



あの人も、子ども扱いしないはず。


幼馴染扱いしないはず。


女の子として、見てくれるはず。


だから私は、大人っぽくなりたい。