それはほんの些細な事だった。 小さな事だった───はずだった。 それは幸せになる条件だった。 嬉しい事だった───はずだった。 歯車は狂い、外れ、何処と無く彷徨い、消えていった。 何故、何故と何度も問いかけた。 答えなんて、何処にもないと知りながら───