けれど、雛は・・・


彼女が見ていたものにはいつも共通点があった。



陸、という名の同い年、同じクラス、同じ身長の男。



何処となく嫌いになった。


明確な理由なんて無い。


ただ、何処か苦手だ。



それが俺の言い訳。



少ししてから気付く。


嫉妬、しているのか・・・。



俺らしくない、と思う。


でも、仕方がないのだと何処かで納得してしまう。



これが、恋なのか。



もう、疑問なんてなかった。