【ひ、な・・・】 口を動かす。 声は出さない。 妙にしっくりと来たその名は。 その名を持つ小さな女の子には。 横を通っただけで目が行くような、 声を聞くだけで見回してしまうような、 恋ではないと思う。 けれど、何か特別なもの。 ───華・・・? そう、 華があった。 やがてそれが、恋という感情に変化するとも知らず。