「お！まぢか！！じゃあ俺がキャッチボールしたろ！！まぁ俺　こう見えても小学校時代エースで四番やったからなぁ～！」
何を言ってんやら・・。でも、こんな事を言ってる桜矢がかわいく思える。こんな嘘丸分かりな嘘を言ってるのに、「ホンマに教えて」って思える。なんでやろう？
「そんな嘘ええわ！ばーか！！」
「ハハハッ！ばれたかーー！！」・・・当たり前やろ。
と、心の中で叫んだが、まぁ黙っていた。

朝の何分かの時間で桜矢といっぱい話せた。
　　・・・なんか、嬉しい。
これから、学年集会、各教科の先生の自己紹介（国、数、社、理、英）、仮入部で中学校生活1日目は終わった。
まぁ、この仮入部で私は確実にソフトボール部に入部することに決めた。
他のみんなも昨日帰るときに話していた部活に入るらしい。
・・・桜矢もサッカー部に入るらしい。


ボフッ・・・。
部屋に入るなり、いきなりベットに倒れこんだ。
「はぁ～・・。なんで桜矢と話しとー時だけあんなに楽しいんやろ？咲、桜矢のこと、、好き、、なんかなぁ～・・・。」
と、独り言。
確かに、桜矢と喋ってる時だけ、めっちゃ楽しい。
私、桜矢のこと、、好き、、、なんかな。

この時、実はもう、桜矢のこと好きだったのかもしれない。