嵐の日から(短編)



空の端が白じんできた頃…。




初めて自分の家を振り返ると、高台には以前と変わらない姿で建っていました。






「…さて」




彼女はゆっくり息をはきます。









早く帰って壊れたガラクタたちを片付けなくてはなりません。





大変な作業ではあっても、今まで世話になった品物にはきちんと礼を言って別れるべきだと考え、ゆっくりと歩きはじめました。












空には嵐に置き去りにされた雲がくっついて大きくなり、弱々しい雷が聞こえます。








どうやら天気はまだはっきりしないようです。








それはベラトリスも同じでした。




実のところ、心にはまだ燻ったものが残っているのです。




















そのときです。
















彼女は目の前の光景に立ち尽くしてしまいました。