嵐の日から(短編)

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嵐がこの街を襲った時間は実際短いものでしたが、被害は甚大でした。





行方不明や死人が出ていないことが不幸中の幸いです。












ベラトリスはというと、嵐が過ぎ去ったことにも気付かず、そのまま座りこんで災いのことや今までのこと、所持していたものがどれほど懐かしくて素晴らしいものだったかを深く考えていました。










「…それにしても」


めまいを感じながら空を仰ぎます。




「16年生きてきて、これほど大きなことなんて無かったわ」
















そうです、もう今までの自分はなくなってしまったのです。