「SEXならできないっつっただろ。」 駿太郎の顔はほんの10センチ先。 もう一度したいならキスできる距離だけど、 駿太郎の威圧感でその気持ちをへし折られる。 「好きな人とSEXしたいと思ってなにが悪いのよ! どうしようもなく好きな人としたいと思って何が悪いの?」 「……。」 眼鏡ごしの瞳はやっぱり眠たそうだった。 「そんなこと言うと止まんなくなるけど。」 「いいよ。」 「乃愛のせいだから。」 「うん、いいよ。」