「麻耶くん。今日うちに来ない?」 また、取り巻きが寄り付いてるよ… まあ、私もなんだが… 「乃愛。」 不意に声が聞こえた。 声の主は麻耶駿太郎だった。 「早くいこうか…?」 「えっ、ええ。」 うっわ~。王子顔になってやがる… 猫かぶりが!! 私は、 2・3年生の御姉様方の鋭い視線を背中に感じながら学校をあとにした。