年下彼女に負ける俺-1-

「はぁ…寂しい誕生日。」



携帯を制服のポケットにしまい、クッションに顔を埋める。




「なにか言ったか?」


「別にー。」




聡ちゃんの声が聞こえて立ちあがると、いい匂いがした。





「なに作ってんの?」



キッチンへと行き、聡ちゃんの隣に立つ。




「内緒。」



そんなことを言う聡ちゃんは、なんだか嬉しそうだ。