年下彼女に負ける俺-1-

目が覚めて一番に視界に入ったのは、隣で眠る聡ちゃんの姿だった。

どうやら二人ともいつの間にか眠ってしまったようで、窓からは朝の日差しが入りこんでいた。




「聡ちゃーん、朝ですよ。」


人差指で聡ちゃんの頬をプニプニ触る。

だけど聡ちゃんは起きないから、今度は聡ちゃんの頬を掴んで引っ張った。


なのに聡ちゃんは起きない。




「起きない…」


ここまでしてるのに起きないから、ちょっとムッとしてしまう。

だけど幸せそうに眠る聡ちゃんの顔を見たら嬉しくなって、私は呟いた。




「聡ちゃん、好き!」


彼にそっとキスをした。

すると勢いよく抱きしめられた私は聡ちゃんの腕の中にいた。