年下彼女に負ける俺-1-

だけど聡ちゃんがこんなにも近くにいて、私に触れてくれることが何よりも嬉しかった。



「聡ちゃん、好きだよ。」


「俺も。美桜子が好きだよ。」



二人でそう言えば、私たちはキスをした。



その瞬間は恥ずかしいとか、そんな気持ちはなかった。

聡ちゃんとこうしていられることが幸せだったから、今は他に何もいらなかった。





聡ちゃんの頬に触れ髪に触れ。

今度は私からキスをした。



そのことにちょっと驚いた聡ちゃん。

そんな彼が可愛く見えた私は、クスクスと笑っていた。