年下彼女に負ける俺-1-

「ただの熱中症でよかったな。」


「えっ…あぁ、うん。」






二人で並んで歩くのは新鮮で、なぜかちょっとだけドキドキしていた。






「私のこと運んでくれたんだよね。

ありがとう。」



「別に…大したことないよ。」



「ならよかった。」







夕日が私たちを照らしていた。


その光がまぶしくて少しだけ目を瞑った。