年下彼女に負ける俺-1-

部屋の中はなぜか騒がしくて、声が聞こえた。



なにこれ。

私、もしや来ないほうがよかった?



後悔しながらもインターホンを押してチャイムが鳴ったところで、はーいと声が聞こえ、聡ちゃんが出てきた。





「えっ、美桜子?」


驚く聡ちゃんの顔を見た後に、開いたドアから部屋の中が見えた。





「えっ…」


部屋の中には、綾野さん、喜嶋さん、佐伯さん、松谷さん、拓さんなど、聡ちゃんの会社の人たちが集合していた。


気まずい。

これは気まずいよ。




聡ちゃんの顔を見ずに、なにも言わずに部屋から離れると、聡ちゃんに腕を掴まれた。


「待てよ。」


「なに?」



聡ちゃんの口からは、今はなにも聞きたくなかった。

だって聡ちゃんは、デートが潰れた日の夕方に、会社の人たちと集まってるんだもん。



聞きたいわけないじゃん。