年下彼女に負ける俺-1-

「ありがとう。大丈夫だった。」



浅間に言いながら教科書を渡す。


彼はそうだな、と言って受け取った。





それにしても、やっぱり教室は暑い。


先生は涼しい職員室に逃げやがったな。



羨ましいと思うより、怒りの方が大きかった。




顔を机に伏せる。


暑い…暑い…暑い。

なぜか頭がボーッとしてきて、何も考えられなかった。





ガッタン____。


大きな音が聞こえたかと思えば、椅子から転げ落ちていた。




徐々に意識が遠退き、大丈夫か!?と言う浅間の声だけが聞こえていた_。