年下彼女に負ける俺-1-

「聡ちゃん、私告白された…」


聡ちゃんのことは見ずに、天井を見ながら言った。

だけど言った直後に、布団で顔を半分隠しながら聡ちゃんの様子をうかがった。





「誰から?」


「浅間…から…」



言いながらも不安で、聡ちゃんがどんな思いでどんなことを考えているのかわからない。

なんて言われるのか怖くて、卑怯な私は聡ちゃんの顔は見ないで顔を隠したまま。




「やっぱりな。」


そう聞こえたのは気のせいだろうか。

まさか聡ちゃんからの最初の一言がそんな言葉だなんて、予想もしていなかった。




「それってどういう意味?」


私の問いかけに、いや、別にと答える聡ちゃん。



なにか隠してると思っても、聡ちゃんに聞くことができない自分がいた。

本当は、聞いた方がいいし、聞くべきなんだろうけど。