「んっ…」


朝になって目をこすりながらベッドでゴソゴソとしていると、私は昨日のことを思い出した。





「聡ちゃ…ん。」


名前を呼んでみても返事はなくて、時計を見ると10時過ぎだった。

この時間だと、聡ちゃんはとっくに仕事に行っているはず。




「いるわけないか…」


そう呟いてはおでこを触る。

まだ熱くて熱は下がってないようだった。





はぁ…と溜め息をついては、あっと思いだす。



「学校!!」


ちょうど私が叫んだタイミングで、玄関の方から音が聞こえた。