年下彼女に負ける俺-1-

9時過ぎになると、目的地である海に着いた。


この時間ではすでに人はたくさんいた。

といっても、思ったよりも多くはなかったので、ちょうどいい気がした。






1台の車では女性陣が、もう一つの車では男性陣が着替えた。


みんながビキニなどの水着で車から降りていく中、私一人だけは水着の上に半袖のパーカーで車を降りた。




そしてちょうど車から降りたときに、聡ちゃんの姿が見えた。


水着姿の聡ちゃんは初めてで、私の胸はドキドキがおさまらない。

といってもさっきのことがあったからなのか、声をかけることができない。



ふともう一度聡ちゃんのことを見れば、バッチリと目があった。

だけど私は聡ちゃんから目をそらしてしまった。






みんなが荷物を持って階段から海の方へと下りていく中、私一人だけは上の方から景色を眺めた。



海に来たというのになんだこの気持ちは。

なんか…憂鬱だな。