声をあげてまた気づく。

なぜか浅間が笑っている。




「な、なんで笑ってんの!」


「だって…普通自分の誕生日を忘れる奴なんていないだろ。」




確かに。

腕を組みながら納得。




って、違う。





「そもそもなんであんたが私の誕生日を知ってんの?」


「さっき廊下で、数人の女子たちが話してた。美桜子にいつプレゼント渡そうかだってさ。」





ふ~ん、なるほどね。


まさかプレゼントを用意してくれる友達がいたとは。




私は幸せ者だな。

そんな考えが頭に浮かび、顔がニヤつく。