つまり、失敗したら…
落ちちゃうんだよ!!?

こんな高い高い空から地面に落ちるなんて…。

「あ、まだ飛び方とか教えてなかったわね。最初はそれをひねるのよ」

ステルラが"あ、いっけな~い思い出した!"みたいなノリで私に初めて飛び方を教える。

「おい、教えてなかったって…大丈夫なのか?」

見ていたクルシオさんが少し焦った様子で問いかけた。

「大丈夫。セルだもん」

「それどういう根拠…」

私は"エンジンをかけるときにひねるやつ"をひねった。

機体が揺れ、ブブブブという爆発音と同じリズムを刻む。

「無理ならやめとけ。焦る必要はないから」

今は本気でクルシオさんの言葉に甘えたい。