飛び込んできた少将は、目の前の光景に驚き焦っていた。
それもそのはず。
その少将の目には、
口から血を流して仰向けに倒れている元帥と、
その横に左腕を真っ赤に染めて力無く座り込んでいる俺が映っているのだから。
「ラクテウス・オルビス准将!これは…どういうことだ!!」
どういうことって…俺が聞きたいよ。
「私は何ともない。下がれ」
元帥の言葉が生きていることを証明し、
いつの間にかどっと集まった人々は安堵の表情を浮かべたが、
ここで何かがあったことは明白なため、
元帥の命令通り、下がることはしなかった。
「元帥、その血は…」
「大丈夫なのですか」
「何があったのです」


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