「寝坊助さんの登場か?」

「よく寝たねー、それとも眠れなかった?」

「みんなおはようくらい言ってあげようよ」

「だっておはようなんて言える時間帯じゃないもの。おそようでしょ、もはや」

みんなが次々に私をからかう中、私は静かにダイニングテーブルの席に着いた。

図星だから言い返せないというのもあるが、そんな気力も元気もなかった。

「もうすぐ昼ご飯だけど、朝ご飯食べる?」

「朝昼兼用でいいです」

マレさんにそう答え、朝ご飯を用意してくれていたかもしれないのに本気で申し訳ないと思いながら、
テーブルの上に頭をこつんと乗せる。

綺麗な朝(正確に言えば昼)の泉がパクスの大きな窓から見える。