ウィンクルムさんはしゃあしゃあと答えるが、その口を動かすのは相当辛いに違いない。
「あの!さ…」
さっき失敗して飲み込んだ声を、再び言葉にする。
「パイロット3人と残りの5人って言ったよね?
私達、8人じゃなくて9人だと思うんだけど…」
そう私が言った瞬間、それを聞いたみんなというみんなが
周りをキョロキョロ見渡して、人数を数え始めた。
「そのことなんだけど」
みんなというのは、ウィンクルムさんを除いた、みんな。
「クルシオが提案したくせに、俺はパクスに残るとか言ってて」
「「「はぁっ!?」」」
もはや誰の声とも分からない声が、ぴったり重なり、谺(コダマ)した。


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