クロ… 「話せないのか?」 クロ… 「一緒に来るか?空族なんだ。楽しいぞ」 クロ… 私は相手の話をほとんど聞かぬまま、頷いた。 その人について行く。 決して振り返らず。 夕焼け色の遠い空に、黒い鳥が舞っていた。