嘘だろ。 したら…なんだ。 いやっ落ち着け。 落ち着け、俺。 久々に狼狽(ウロタ)え取り乱した俺は、頭を抱えたくなるほどの猛暑の景色にもう一度目を向けてみる。 小屋から伸びる道に残る、跡が。 変色した土の跡が。 どうしても人間の足の形にしか見えなかったんだ─────。