クリュさんがそこまで言って軽く咳払いをする。 私が笛を吹いた瞬間に、私とインペラートルの間を急降下した機体? 機体? 横切ったのが飛行艇だったってこと? あれ機体だったのか! 目にも留まらぬ速さであったがためにあの物体が何なのかもとらえられなかった。 「あの機体、サウスポーのコルニクスだった」