「ウィンク男前だったのに、まんまと人質にされちゃうしさ~」
「五月蝿いな。丁重にお断りしに行ったのに捕まえるとか、あっちが常識なさすぎなんだよ。あ、そうだ、これ…」
ウィンクルムさんはポケットから何かを取り出す。
「セルが"武器が欲しけりゃくれてやるよっ!!"って言って投げたフォーク」
ウィンクルムさんがひん曲がったフォークをテーブルにコトンと置いた瞬間に、どっと笑いが起こった。
そんな口調じゃなかったし…。
「セルのほうがよっぽど男前ね!」
あんな冗談抜きで大変だった出来事も笑い話にできるなんて、凄いな。本当に。
「これは家宝として飾っておこう」
クルシオさんがフォークを棚に飾る。


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