渡辺が席を外す、大山「阿部って生前どんなんだった?」祐太朗「江崎さんにしか話してなかったな、オレは生前、暴力団の両親の息子だった、妹がいた、オレは犯罪を繰り返し2度逮捕され、少年院にも行った、少年院を出て、ある歌手のコンサートを見に行った時、その魅力に取り付かれたんだ、少年院に行っていたこともあってか高校へは行けなかった、そんな時、妹が小児ガンに冒されたんだ、オレは毎日、うまくなりたくて必死に練習して、ついにスカウトされた、妹へのお見舞いは毎日欠かさなかった、1年ほど前、妹は亡くなった、妹は亡くなる前、歌手になってほしいと遺言を残した。それからオレはさらに練習に打ち込み、ついに歌手デビューの期日が決まった、しかしデビュー2週間前にオレは命を落としこの世界にやってきた、オレは妹との約束も果たせなかった、こんなひどいことねーよ」 大山「理不尽過ぎる」江崎「この世界は生前、報われない人生を送った者達がやってくる世界なんだ、他のメンバー達も不幸な人生を送って亡くなりこの世界にやってきた人達、理由が気になるんなら聞いてみるといいよ」、大山「オレは高校生の時、突然体調を崩した、急性白血病だった、ドナーが見つからず俺の人生は終わった、何も出来なかった、たくさんやりたいことあったのに」宮川「オレはさ、部活の試合でミスして、そんな時だった、先輩から薬物を勧められて薬物を大量摂取して倒れ気が付いたらこの世界に居たんだ」祐太朗「なるほど」江崎「大山はこの世界にやってきて1番長い、確か7年になるな、次はオレ、3年ちょっとになるな、次に川勝、宮川、坂本、渡辺、佐藤は2年から3年弱になるな、あとは1年以内だな」祐太朗「最長7年か?長いな」大山「納得できなかった、あんな死に方、だから抗おうって決めたわけさ、何年でもな、そうこうしてるうちに7年か、意外に早いな、でも阿部に比べれば自分の死に方なんぞマシな方だった、そろそろ卒業かなぁと最近思い始めてる」江崎「ここは卒業していく場所だから、その時は卒業式開いて送ってやるよ」大山「リーダー、ふん、ありがとな」江崎「原則、霊界に抗って転生を拒む思考に変わりはないけどな、ただ転生するなら見送るのはマナーってわけさ」