〜Episode1〜
激しい後悔と秘密の萌芽








 ピピピピ ピピピピ ピピピピ ピピバリンッ!

 勢いで時計を割ってしまったが気にしない。

 上体を起こすと、カーテンの隙間から差し込む朝日に目が眩んだ。
 んんーっ、と思いきり伸びをし、その余韻に浸る。

 小鳥の囀り。川のせせらぎ。
 なんとも気分の良い朝だ。
 因みに私の家と最寄りの川は2キロ程離れている。


 私は、昨日の事はきれいさっぱり水に流して楽しい人生を送ろうと決めたので、只今大変清々しいのである! いえーい。


 そう考えれば憂鬱だと思える今日もハッピーデイだ!




 常人には理解出来ないであろう謎の高揚感に包まれ、胸を踊らせながら支度をした。