「……何?」 「あ、あの、さ、俺の苗字わかる?」 アホか。 「篠崎でしょ」 「え、まじか……じゃあなんで、下の名前で…」 なんなのこの人……! 後半ごにょごにょ言っててなんも聞こえないし。 面倒臭い。合ってるよね苗字? 「……あのさ和真君着替えたいんだけども」 私がそう口にすると、和真君の顔は更に赤くなった。 赤面症なのだろうか。 「……あっ、そ、その……ッゴメン!!!」 「うわ」 和真君は堰を切った様に走って私の部屋を飛び出した。プリントで足を滑らせながら。 ……ほんと何。