「せ、ん、ぱーい………」 「うわ何どうしたの」 肩でぜえぜえと息をして、後ろにいたのは花折君だった。 息を整えるように膝に両手をついていると思ったら、おもむろにその手は私の腕を掴む。 「っはぁ、はぁ……取り敢えず、きて、くださいっ」 真剣な瞳でそう言われるが私足痛い。 「何やだ走りたくない――――!!」 なんていう私の悲痛な叫びは無視され、ズルズルとゴールへ引きずられていった。 え、まさか借り物競争?