〜Episode14〜
雨上がりの証に捧げる











「れーいなー」

 ……なんていう気の抜けた和真君の声が脳内に響いて、目が覚めた。と思えばぐわんぐわんと揺さぶられ、私はうーと抵抗するように小さく呻く。
 だがそれは全く無意味な訳で。

「れーいーなー!!」


 尚更強く揺さぶられた。痛い。痛いって。これ以上激化しても困るので私は泣く泣く上体を擡げた。
 眠いのだよ、私は。