「いち、に! いち、に……っわ!」 すってーん。 本当にこの文字通りこける。さっきから。 「……ハァ、お前足出すの遅ぇし、歩幅短ぇし……もう、何回目だっつの、これ」 「……13回目です」 コケるのは私ばかりで、道連れも出来ない。 柏崎君は、持ち前の瞬発力と身体能力で転倒を瞬時に回避してしまって、私だけが思い切り転ぶのだ。 ……支えてくれるぐらいすれば良いのに!