五人の王子に仕えしは





「いち、に! いち、に……っわ!」



 すってーん。


 本当にこの文字通りこける。さっきから。



「……ハァ、お前足出すの遅ぇし、歩幅短ぇし……もう、何回目だっつの、これ」


「……13回目です」




 コケるのは私ばかりで、道連れも出来ない。

 柏崎君は、持ち前の瞬発力と身体能力で転倒を瞬時に回避してしまって、私だけが思い切り転ぶのだ。




 ……支えてくれるぐらいすれば良いのに!