五人の王子に仕えしは





 涙目になりながら柏崎君に殴られた(まあ軽くではあったが)ところをさする。



 や、やっぱ柏崎君怖いわ……。



 しゃがんだままで(足を襷で結んでいる最中であった)私は柏崎君を見た。


 くそお、睨もうと思ったのにイケメン……!


 上品な艶のある黒い毛髪が特徴的に跳ねていて凄く似合っている。多分ワックスかな。
 綺麗な肌と通った鼻に形の良い口唇。

 切れ長の鋭い瞳は、美しく私を映し出して……

 え、私を映し出してる?



「……本気で殴ってやろうか」

「わあ、ごめんなさいっ!!」


 柏崎君は怒りを湛えた瞳で上から私を見下していた。


 なんだかさっきから頭がぶっとんでるよ私!?