五人の王子に仕えしは





「鈴奈」


 私がドアの方に歩こうとした時、奏君に呼び止められた。


 さっきまで何か知らんけど怒ってたからなあ。何言われるんだ。




「……ほんとお前、鈍感」

「はい?」



 わざわざ呼び止めといてなんやねん。

 私は思わず眉をしかめた。




「……はいはい、そうですねー。あっそうそう、奏君、この後昼休み生徒会何かミスで呼び出されてるんでしょお? たーいへんだねえ生徒会役員は。せいぜい頑張ってねぇ! 私は優雅にお花のお世話でもしてきますよーっと」



 奏君もまた顔を露骨に歪めてみせたがそんなものはさておき、私は何故だかとても楽しそうな春川さんと教室を出た。



 ふう、お腹いっぱい。