「鈴奈」
私がドアの方に歩こうとした時、奏君に呼び止められた。
さっきまで何か知らんけど怒ってたからなあ。何言われるんだ。
「……ほんとお前、鈍感」
「はい?」
わざわざ呼び止めといてなんやねん。
私は思わず眉をしかめた。
「……はいはい、そうですねー。あっそうそう、奏君、この後昼休み生徒会何かミスで呼び出されてるんでしょお? たーいへんだねえ生徒会役員は。せいぜい頑張ってねぇ! 私は優雅にお花のお世話でもしてきますよーっと」
奏君もまた顔を露骨に歪めてみせたがそんなものはさておき、私は何故だかとても楽しそうな春川さんと教室を出た。
ふう、お腹いっぱい。
