「……すみません、水、もらって良いですか」

「ええ、どうぞ。紅茶もあるけど?」

「いえ、水で大丈夫です」

「あら、そう?」



 そう言って舞原先生は立ち上がると、ウォーターサーバーの水を持ってきてくれた。


 きっちり氷入りだ。


「ありがとうございます」


 そういって口をつける。

 うう、冷たい。美味しい。


 身体が熱いのと水が冷たいのと相俟って、身体の中を通る水の流れが分かるようだった。