「……はあ、ったく、手の掛かるやつだ」 ん? なんか既視感……? 身体がふわりと持ち上がり、私は神崎クンの腕の中に居た。 あ……お姫様抱っこ。 既視感じゃなくて、それは確固とした過去であった。 「……仕方無ぇ、保健室行くぞ」 「……っえ、! 保健室?」 「何だよ」 二時間続けて授業に出ないなんて、これこそ不良じゃんか。 「ふふ」 「……何笑ってんだよ、気持ち悪い」 「酷いなあ……」 「……いつもより突っ込みにキレが無いな」