季節は冬――
外はとても寒かった。

しかも私は靴下しか履いてない。
靴を取りに行く勇気はなかった。

日記に載っている地図と記憶を頼りに、私は写真の木を目指した。

姉に会うために。

しかし、この決断が私の運命を変えてしまうことになる。

いや、運命を動かしたのかもしれない。

これが悲劇の始まりだった。