ツイテル恋、ツイテナイ恋☆

「マラソン。走るのが好きなんだ。休日は土手をまっすぐにひたすら走るよ」と意外な回答に琴美は驚いた。
「へぇ、マラソンやるんだ。かっこいいね。私は全く運動は苦手で。いつも休みの日はバイトか昼寝?はちょっと違うか。映画観るのも好きかな」
 琴美は少しだけできない子のふりをした。向こうが優秀なら自分は逆にダメなオーラをだし、会話を盛り上げようと思ったからだ。