「里佳子、帰ろっ」
「…うん」



昇降口で靴を履き替えるはるひを見ながら思う。

はるひ…
信じていいんだよね?
疑っちゃだめだよね?


「里佳子ー!!」

大声で言われ周りの人があたしをみる。


「体調大丈夫?」
「りな…」
「無理すんなよ、」
「賢人…」
「そーゆう時わ合コン!」「さや…」
「あのー、あれだよ、なんか悩み事とかあんならちゃんと相談しろよ?俺達、友達じゃん」
「雅也…」
「里佳子、愛されてるね」
「はるひ…、うん!」


皆の気持ちが嬉しかった。
あたしわ想像以上に愛されてたんだ…


「うっ……」
「あっ!ちょ、雅也のせいで里佳子泣いちゃったじゃん!」
「え、俺?!」
「ご、ごめんね。皆の気持ちが嬉しくて…」



今日は2回も泣いた。
だけど、
その内の1回のわ
温かい涙
だった。

友達の
偉大さが
温かさが


嬉しかった。