男の娘だって狼です【ONLOOKER番外】





「さ、……と、さん」
「鳴海……」
「あ、」
「あのさ」

鳴海の変化と共に、里吉は自分自身についても、気付いていた。

これ以上は、駄目だ。と。

「もうすぐ夕食」

近付きすぎても、離れてもいけない。
それがこんなに難しいことだとは、思わなかったのだ。