「そっちこそ、男連れ込まないでよ」 「そんなことあるわけないじゃないですかぁー」 「……まー、確かにそーか」 「ちょっと、失礼!」 「自分で言ったんじゃん」 頬を膨らませる鳴海から、テレビの画面に目を逸らす。 ストーリーも終盤なのかなんなのか、全く集中して観ていないのでよくわからないが、とにかく敵と戦っているんだな、ということぐらいはわかった。 隣で、「もー!」という声がする。 「牛?」 「違います! すぐそーやって話逸らしてー」 「何の話?」 「女の子連れ込まないでって話ですっ」