「駄目みたい。空き部屋ないんだって」
「え、でも、男子と女子っすよ!? ちょっと無理があるんじゃ……」
「それ! それよ、あのクソ親父、見た目がこんなんだからってゲイって決めつけやがって……!」
「そ、それはまた……里さんにも私にもド失礼な……」
里吉の癇癪に押されて、鳴海にはそこまで怒り狂うほどの勢いはなかった。
感情的になっているからか声は低いものの、音声がなければ、『キィィー! ムカつく!』なんていう、キレキャラのオカマのようなアテレコがぴったりである。
もしくは、少女漫画の悪役女子か。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…